『相棒』シリーズ、『探偵はBARにいる』シリーズを手掛けた橋本一監督の新作を『NFT映画』として企画制作することを2021年6月18日(金)に発表しました。
今回制作が決まった新作映画『さかさまのくに』をNFT映画としてプラットフォームOpenSeaにて、2021年6月18日から7月17日までオークション形式にて出品します。
■NFT映画とは
NFT映画とは、昨今話題のNFT(Non-Fungible Token)と呼ばれる非代替性トークンを活用して資金調達を行う新しい映画制作のことです。
NFT映画ではNFTを単純なデジタルデータの売買取引のツールとして扱うだけでなく、映画コンテンツに関係するあらゆる取引(劇場配給、デジタル配信、レンタル、etc)で得る利益をあらかじめ決められたパーセントで受け取れる『受益権付きNFT』(落札金額と制作資金の割合比率で利益率が変動)を市場で公開し、一般の映画ファンの方に落札してもらう事で、映画制作に参画するといった醍醐味と、新しい形の資産形成を同時に提案出来るアセット(資産)なのです。
■映画概要
2021年7月撮影開始
2022年劇場公開予定
■『さかさまのくに』NFT映画特設サイト
『映画による最大30%の受益権付きNFTをリリース』
NFT映画入札方法は特設サイトから
特設サイト URL : https://nft-movie.net/hashimotohajime.html
OpenSeaサイト URL: https://opensea.io/collection/hajime-hashimoto
■NFT映画『権利条件』
映画『さかさまのくに』が完成し、劇場公開およびデジタル配信で得る利益の中から、オークションの落札金額と映画制作資金の割合比率を元に算出された『最低5%から最大30%』までの変動型Premier value(受益権利)をNFTに付帯するものとします。利益配当に関しては特設サイトの方で詳細を購入権利者へお伝えします。NFT特典として本作『シナリオ』『制作レポート』『作品クレジット(NFT番号)』『初号試写上映ご案内』が特典として付帯します。
■映画『さかさまのくに』STORYコンセプト
エンターテインメントと言えども「時代」を反映している。
なぜなら「観客たち」は、その時代に生きている存在であり、時代の核心とその解決策を知りたいと思っているからである。しかもそれを演説や論文などでは無く、説教臭くなく、直観的に、ワクワクするようなエンターテインメントとして享受したいと思っている。さらに言えば「すぐれた監督や脚本家たち」も、そのような時代の核心と解決策を提示するエンターテインメントを作り出したいと欲望しており、「すぐれたプロデューサーたち」も、観客たちが欲する映画を作ることがビジネスとしての成功につながることを知っている。結果として「映画は時代を反映する預言書となる」。トッド・フィリップスが監督し、ホアキン・フェニックスが主演した映画「ジョーカー」のように。
だからこそ、映画を作ろうとする者は「今という時代」がどのような時代であるかを考えないわけには行かないだろう。
「今という時代」はどのような時代か。端的に言えば「貧富の差」が拡大している局面である。世界的に。それは資本主義が勃興した後、「貧富の差」が拡大し、恐慌が起こった、あの時代に酷似している。違うのは、経済をコントロールする術が発達し、「恐慌が起こらない」という事態を手に入れたことである。しかしながら「恐慌が起こらない」というのは良くもあれば悪くもある。悪しの面で言えば、リセットされないということであるから、それは「貧富の差」がいつまでも開き続けるということだ。
「貧富の差」が開き続けるときに、割を食う人間はその時の「社会的弱者」だ。アメリカにおいては黒人であったり、最近では学歴の低い白人であったり、あるいは性的少数者であったりである。しかし現代の日本においては、それは「女性」である。しかも、シングルマザーこそ最大の弱者となっている。仕事に専念できず育児を優先しなければならない。それが彼女たちの労働条件を悪化させている。子孫を残すという人類にとってもっとも尊い事を為すことそのものが彼女たちを苦しめている。それが良いわけは無いが、そうであるのが日本の現状である。そのことをドキュメンタリーではなくエンターテインメントの中で描くことが、我々の第一の目的である。
そして、放置されたその理不尽がどのような結末(解決)をもたらすのか、それを見届けるのもこの映画の醍醐味であり、第二の目的である。世界恐慌の時代の日本が暴力-テロリズムの時代であったように、憤懣やるかたない思いが高まるとき近づくのは、暴力-テロリズムである。この映画は、現代、女性たちの、あるいは子供たちの貧困が最大の問題となるときに、果たして暴力-テロリズムが結末となり得るのか、またそれが本当に解決となるのかの想像力における実験でもある。正解を提案するつもりは無い。しかしながら、可能性を幾ばくかでも示唆できるならば、そして現状の問題、シングルマザーと子供たちの貧困に目を向けるきっかけとなるならば、この映画の目的は達せられたと言えるだろう。
■橋本一監督 コメント
『現代日本のハラワタに蠢くスバラシサとオゾマシサを、弾むタッチで描きだす!愛と家族と恋と冒険と恐怖と笑いと怒りと涙と哀しみに満ちた、おんなの活劇エンターテインメントを目指します!』
「さかさまのくに」イメージ画像 (c)映画「さかさまのくに」製作委員会